「人はストレスで病気になる」を実感した日。バセドウ病と言われた当時の不安と、今悩むあなたへ伝えたいこと

人間関係

◆ はじめに
「人はストレスで病気になる」
そんな言葉を聞いたことがあっても、どこか他人事のように思っていませんか?
かつての私もそうでした。まさか自分が病気になるなんて、1ミリも思っていなかったのです。

これは何十年も前、私が職場の人間関係が原因で「バセドウ病(甲状腺の病気)」を発症し、そこから乗り越えるまでのお話です。

今はすっかり元気ですので、安心して読み進めてくださいね。今、同じ病気や謎の体調不良、強いストレスに悩んでいる方の心が、少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

◆ 異変:たくさん食べるのに、なぜか痩せていく
当時、私は会社の寮に住んでいました。
その頃、体に不思議な変化が起き始めていました。なぜか「甘いものが異常に食べたくなる」のです。

それなのに、体重はどんどん減っていきました。

当時はまだ若かったこともあり、正直なところ「食べても痩せるなんて嬉しい!」と能天気に向き合っていました。

ですが、体の中では確実に悲鳴が上がっていたのです。

ある日、いつも通りに食事をしようとしたとき、どうしても食べ物が喉を通らなくなってしまいました。

振り返れば、その時、私の目の前にはストレスの原因となっていた先輩がいました。無意識のうちに、体と心が極度の緊張状態になっていたのだと思います。

そこから、体には次々と異変が現れました。

  • いつも心臓がバクバクする(胸のドキドキ)
  • 手が細かく震える
  • 目が出てくる(自分では気づけませんでしたが、後から分かりました)

◆ お客さんの一言と、病院での「ハッとした言葉」
当時、私は接客業をしていました。ある日、お店に来られたお客さんから

「私と同じ病気かもしれない。病院へ行ったほうがいいよ」と勧められたのです。そのお客さんも、バセドウ病を経験された方でした。

驚いてすぐに病院を受診した私に、先生はこう言いました。
「自分で気づかないでいるストレスが一番怖いんだよ!」

実はそれまで、私は自分のことを「ストレスを溜めるタイプではない」と思い込んでいました。

先生いわく、元々その病気の要素を遺伝(体質)として持っている人が、強いストレスなどをきっかけに発症してしまうケースがあるとのことでした。

まさに、私の体の中で眠っていた引き金が、職場のストレスで引かれてしまった瞬間でした。

◆ 押し寄せる将来への不安
医師から「バセドウ病」という病名を告げられたときは、めちゃくちゃ不安になりました。

聞いたこともない病名、そしてホルモンの異常。

「私の人生、これからどうなっちゃうんだろう」「将来、子どもを産むことはできるのかな……」と、先のことが真っ暗に思えて、一人で深く悩みました。

治療が始まってからは、食べるものにも気を遣いました。バセドウ病の治療中はヨードの制限があるため、大好きだった海藻類なども、あの頃は一切食べないようにしていました。

◆ 5年間の歩みと、その先にある未来
仕事にも支障が出て来て体と心を休めるため、私は職場を辞めて自宅で療養することを選びました。
そこから病院のお薬を飲み、通院を続ける日々が始まりました。

回復までの道のりは、焦らずゆっくりでした。

  • 最初の3〜4ヶ月間:毎週の通院(徐々に数値が安定してくる)
  • その後:1ヶ月に1度の通院
  • 4年が経つ頃:半年に1度の通院

トータルで5年ほど通院を続け、私の数値はすっかり落ち着きました。
あんなに「将来子どもを産めるの?」と不安で泣きそうだった私ですが、その後、無事に2人の子どもを出産することができました。あの時の自分に「大丈夫だよ」と言ってあげたいです。

◆ 今、体調やストレスに悩むあなたへ
何十年も経った今、私には特に症状はありません。
ただ、「自分にはそういう性質(体質)があるんだ」ということは忘れないようにしています。

今でも、何か精神的なストレスを抱えそうになったときは、無理をせず自分なりに心を落ち着かせる時間を取るようにしています。

私のひとつのバロメーターは「指先の震え」です。今でもたまに、指先が震えていないかチェックして、自分の心のゆとりを測っています。

「まさか自分が」と思うときこそ、体は限界を迎えているかもしれません。
もし、今の環境がつらいなら、自分の身を守るために環境を変える(逃げる)ことは決して悪いことではありません。

焦らなくても、時間はかかっても、きっと元気になれる日は来ます。
まずはご自身の心と体を、一番に労ってあげてくださいね。

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