子どもたちがそれぞれの道を歩み始めた
そんな時、ふと思ったのです。
「そっか。あの元夫がいなければ、この愛おしい子どもたちはこの世にいなかったんだな」と。
離婚して他人にはなったけれど、子どもたちと父親の血の繋がりは一生切れません。
「もしあの人がどこかで野垂れ死んだら、子どもたちに連絡が来るのかな。そうなったら嫌だな……」
そんな心配と同時に、ここ数年は存在すら忘れていたあの人が「今どこでどうしているんだろう、元気なのかな」と、妙に頭に浮かぶ日が増えていました。
何十年ぶりかに、知人を介して元夫から突然の連絡
「今更、よく連絡してこれたよね」困惑と、子どもたちへの想い
最初の本音は、
「養育費も払わずに逃げたくせに、よく今更連絡してこれたよね……」という、呆れと怒りでした。
子どもたちが無事に育ちあがった、このタイミングで?と、虫の良さに冷たい気持ちにもなりました。
でも、同時に「どこかで亡くなったという連絡よりは、生きていてくれてマシなのかな」とも思いました。
きっと、大きくなった子どもたちに会いたくなったのでしょう。
子どもたちが「お母さんに悪いから」と私に気を遣って、本当は会いたいのに諦めてしまうことだけは、絶対に嫌でした。
子供達がどう思っていたかは正直、わかりません。
15年ぶりの再会。それは「人生の正面衝突事故」にケジメをつけるため
それは私の胸の奥には、まだ言葉にできない小さなモヤモヤが残っていました。
その正体が、何なのか。じっくり考えてみて、ようやく分かりました。
私たちの離婚は、話し合いを重ねて納得して決めたものではありませんでした。ある日突然、夫が蒸発し、まるで「人生の正面衝突事故」を起こされたかのように、強制的に進む道を変えられたのです。
必死に生きる中で憎んだ日もありましたが、私はまだ
「ちゃんとしたお別れ」をしていない。
どこか中途半端なまま止まっている。
だからこそ、過去にきちんとしたケジメ(納得)をつけるために、私は息子たちと一緒に、15年ぶりに元夫と4人で会うことを決めました。
会って、これでちゃんと離婚出来た!という気持ちに
そして、子どもたちにとって「行方不明の父親がいる」という、宙ぶらりんで重たい状態を終わらせてあげられたこと。
そのすべてに対しての、「あぁ、良かった」というホッとした気持ちでした。
「私は、幸せだったな」私が本当に楽になるために、許せた瞬間でした。
その時、私は元夫を見て、ふと思ったのです。
「私はめちゃくちゃ大変だったけれど、辛いことばかりじゃなかった。子育ての楽しいことも、子どもたちの輝かしい成長も、父親の分まで全部一番近くで見ることができた。でも、この人は、その一番貴重な経験を自ら手放し、何も知らないんだ」
戸籍上は父親だけれど、我が子の眩しい成長を知らずに生きてきたあの人は、自分で蒔いた種とはいえ、きっと寂しく、辛い人生だったのだろう……。
人生がガラリと変わり、激しい葛藤に身を焦がした15年間。
すべてがめちゃくちゃ勉強になりました。
相手のためではなく、私が、私の人生を本当に新しく始めるために、すべてを「許し」、手放し
あんなに激しく憎んでいたのに、
「生きていてくれてありがとう」と思えるようになるなんて、当時の私からは想像もつかない変化でした。
あの時、私はめちゃくちゃ涙が溢れて、2.3日涙が出てました、何の涙なのかわからないけど、きっと今までの事、全てを浄化したのだと思います。
人の心は変わって当然で、今が絶対ではないから。
頑なにならず、変わっていく自分の心を、その時々の等身大の感情を、そのまま受け入れ許すことも大切かなと思います。
そして今、いろんな辛い状況の方に伝えたい。「いつかそれも過去の出来事になる日が来るよ」いつか過去になる」と分かっていても、今が苦しい理由
先輩や周りの人からそう言われて、「そんな日は本当に来るのかな……」「今がこんなに苦しいのに」と、心が置いてけぼりになってしまうこともありますよね。
なぜ「いつか終わる」と頭で分かっていても今がこんなにつらいのかというと、心がその出来事を一生懸命に消化しようと、全力で戦っている最中だからです。心が傷を治そうと頑張っているからこそ、今はその痛みがリアルに感じられて当然なんですよ。
「いつか過去になる日」を焦らずに待つための、今の過ごし方
その苦しみが自然と「過去の出来事」に変わっていくのを、少しでも心がラクな状態で待つために、今この瞬間にできる小さなセルフケアを3つご紹介します。
- 「今、この瞬間」の心地よさにだけ集中する: 先のことや過去のことを考えると心が疲れてしまいます。今夜は「ただ温かいお風呂に浸かること」「お気に入りのパジャマの柔らかさ」など、今この瞬間の心地よさだけを五感でじっくり味わってみてください。
- 感情の「デトックス(涙)」を自分に許す: 涙を流すことは、心の痛みを洗い流す最高のセルフケアです。「泣いてばかりの自分はダメだ」と思わず、涙が出る日は「心の断捨離(デトックス)が進んでいるんだな」と、気が済むまで泣くことを自分に許してあげてくださいね。
- 「今日を生き延びた自分」にハナマルをあげる: 何か特別なことができなくても、今日という日を無事に終えられただけで100点満点です。お布団に入るときに、心の中で「今日も1日、よくがんばって生きてくれたね」と、自分自身をハグするように声をかけてあげてください。
今はまだ、その出来事が心の大部分を占めていて、息が詰まるような毎日かもしれません。
でも、こうして1日ずつ自分を優しく労っていくうちに、傷のトゲは少しずつ丸くなっていきます。
気づいたときには、「あんなこともあったな」と、お茶を飲みながら振り返られる日が必ず来ます。
焦らなくて大丈夫。その日が来るまで、
このブログ「こころに、ひとやすみ。」で、一緒にたくさんひとやすみしていきましょうね。


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