元夫への激しい憎しみや、苗字へのモヤモヤとした葛藤を抱えながらも、月日は容赦なく流れていきました。
私は「子どもたちが高校を卒業するまでは、何が何でも頑張り抜く!」と心に決め、長い間、ただひたすらにバタバタと走り続けていました。
1日1日を「消化試合」のようにこなした日々。押し寄せる子どもの自立とお金の現実
もちろん、振り返れば子どもたちと笑顔で過ごした楽しい思い出もたくさんあります。
けれど当時の毎日は、あまりの忙しさに、まるで1日1日を必死に「消化試合」のようにこなしていくような感覚でした。
やがて、長男が就職。少しだけ、暗闇の先に光(ゴール)が見えてきたように感じました。
それと同時に、次男が高校卒業と同時に家を出て、働きながら専門学校へ通うことになったのです。
ここからの出費は、今までの比ではありませんでした。
車の免許代、一人暮らしを始めるためのアパートの初期費用、専門学校の入学金や授業料……。
次から次へと、凄まじい大金が飛んでいきました。
今振り返っても、
「あのお金、一体どうやって工面したんだろう……?」と自分でも全く覚えていないくらいです。
なんとかなる!でやって来て、今思えば本当になんとかなったのです‼️
けれど、子どもたちも文句ひとつ言わず、めちゃくちゃ協力してくれました。私たちは3人で肩を寄せ合い、この最大のピンチをガムシャラに乗り越えたのです。
次男を無事に送り出したとき、私の心には
「やりきった!」という清々しい風が吹いていました。
その頃には、あれほど憎かった元夫の存在すら、私の頭の中からすっかり消え去っていました。
苗字へのこだわりもいつの間にか消え、
「旧姓よりも今の名前の人生のほうが長くなったんだ。もう私は、この名前で生きていくんだ」と、自然に受け入れられるようになっていました。
本で出会った「許し」という言葉。私がしがみついていた『形』の正体
そんなある日、私はスピリチュアルの本を読んでいて、ある言葉に目が止まりました。
そこに書かれていたのは、「許し」 というキーワード。
最初は、
「え?許す?あんな奴を?」と拒絶反応が出そうになりました。
けれど、本を読み進めるうちに、本当の意味が分かったのです。
それは、嫌なことをしてきた相手を無理に受け入れたり、自分が我慢したりすることではありませんでした。
「自分のネガティブな気持ちや、やるせない感情をそのまま認め、その出来事への『執着』を手放すこと。それこそが、本当の許しである」
その言葉を読んだとき、私は自分に問いかけました。
「私は一体、何に執着していたんだろう?」
ハッと気づきました。私がしがみついていたのは、「両親が揃っていることが、はじめて幸せな家庭なんだ」という『普通の家庭の形』 だったのです。
シングルマザーで育てるのはいけないこと。子どもに不憫な思いをさせてしまっている。こんな家庭環境にして申し訳ない……。
子どもたちを「かわいそうな子」にして、よその家庭と勝手に比べて、自分を責め続けていたのは、元夫ではなく、私自身だったのだと気づかされました。
けれど、息子たちは本当に逞しく、優しく育ってくれました。
ある時、子どもたちが私に言ってくれたんです。
「よその家庭を羨ましいと思ったことなんて、一度も無いよ。この大変な家庭だったからこそ、俺は良かったと思ってる」
子供は子供で、その環境をちゃんと受け止めているものです。
その言葉を聞いた瞬間、私の心にずっしりと居座っていた「形への執着」が、綺麗に、すうっと手放せました。
今、真っ直ぐにワンオペ育児と戦っているあなたへ
今、渦中にいるときは、毎日の生活に追われて本当に大変だと思います。
私が子育てをしていた当時よりも、今の時代のほうがもっと大変なことも多いはずです。
でもね、今あなたが必死に戦って、手に入れているその「強さ」は、これからの人生であなたを絶対に裏切らない、最強の宝物になります。
だから、今はネガティブになっても、不安になっても、泣いてしまっても、全然大丈夫。
だって、これだけ重いものを1人きりで背負っているんだから、不安になるのは当然です。あれこれ悪い方に考えてしまうのも、当たり前なんです。
私には、あなたのその痛みが、めちゃくちゃよく分かります。
無理にポジティブになろうとしなくていいよ。
いつか必ず、「あの時は本当に大変だったなぁ!」って、笑って振り返られる日が来るから。
大丈夫だよ。あなたは、本当によく頑張っています。
そんな私の元に、ここ数年、存在すら忘れていた「あの人」から、何十年ぶりの突然の連絡が入ることになります。
次回、最終章。元サヤではなく、自分のために。元夫と再会し、心のモヤモヤに本当のケジメをつけたお話をお届けします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こころに、ひとやすみ。


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